明日書くブログ

日記的な何か?

老後の不安について考えてみた

台風一過

少し蒸しますが、蝉の声と風鈴の音が日本の夏を感じさせます。

いかがお過ごしでしょうか?

 

暑い中申し訳ありませんが、明るい話題ではありません。

 

さて、人間50代にもなると、その先のことが少しずつ見えるようになってくるようで。

日本人は50代から貯蓄の額が大幅に伸びるといいます。

みなさん老後に備えてのことだと思います。

私もここに来てかなり焦ってます。

とにかく収入を少しでも多く、そして節約して支出を少しでも少なく、と。

 

そうしないと「老後破産」してしまいますから。

 

 

FP(ファイナンシャルプランナー)のお悩み相談記事を最近良く目にします。

貯金がこれしか無いが、自分の老後は大丈夫か?というものです。

どれを読んでもとても勉強になるのですが、一つ疑問に思ったことがあります。

 

90まで生きるとして・・というところから年金などの収入と、必要な支出を計算して、貯めておくべき金額を出してるんですね。

 

この計算方法の欠陥は、90までは大丈夫だが、もし95まで生きてしまったらどうするのか?

FPは何も言わないが、結局その先は生活保護に頼るしかないってことですよね?

 

年金制度

年金の制度ができたのは高度成長期の元気な日本。

まだまだ核家族化が進む前の時代で、うちもそうでしたが、多くの家族が3世代一緒に住んで、もらえる年金なんて、国民年金の満額6万ちょっともあれば十分で、なぜって、住む家はちゃんとあるし、息子娘夫婦が世話してくれるし、今ほど延命をする医療技術もないので、ある程度生きれば、子どもたちに看取られて逝けるという、誰もが安心して隠居生活を送れていたであろう、そんな昭和の時代の家族を想定して設定された金額なのでしょうね。

 

現在、受給年齢の更なる引き上げが予想される年金ですが、今、年金だけでは生活できないという人がたくさんいます。

国は老後の一人暮らしというものを全く想定していなかったんでしょうね。ところが、今は一人暮らしが増えすぎてしまっている・・。一人暮らしは、家族で住むよりお金がかかってしまうのに・・。

国は抜本的なテコ入れもしないまま、ここまで状況を悪化させてしまった訳です。

 

生活保護

年金で生活できない人達は、生活保護で年金の足りない部分を埋めることになるのですが、ここにも問題はあると。

 

蓄えたものを全て使い果たして、ギリギリの状態になってようやく生活保護の申請が可能になると言われている。

それはつまり、いくらかはあった預金通帳が少しずつ減っていき、とうとう、10万を切ってしまった・・、貯金がなくなったらどうしよう・・、という極限の不安とずっと対峙しつづけて、ようやく少しの金額を年金に上乗せしてもらえる・・。

そこに行き着くまでのご自分の精神状態を考えてみて下さい。

 

ところで、年金だけでは生活が困難なのにもかかわらず、生活保護の助けを受けずに暮らしている人たちが、NHKによれば200万人もいるそうです。

その200万人がもし一斉に生活保護に押し寄せれば(その権利はある)、生活保護の制度は破綻するとのことです。

詰まりは、生活保護とは、200万人のお年寄りの我慢によって、現状なんとか維持できてる制度、ということになりますよね・・。

 

年金制度と生活保護の両方の制度がボロボロで、使い物にならなくなって来ている、ということが、本当に実感できます。

 

老後破産

電気もとめられて、暑い中、病気で痛みに耐えながら、年老いて歩くこともままならず、食べ物もなく、孤独で、不安と戦いながら、早く死にたいというのが唯一の願いで、死こそ唯一の希望だという。

もし長生きして、お金がなくなってしまえば、誰しもそんな恐ろしい生活を余儀なくされるとは、この社会、この国、絶対間違っていると思う。

 

声を出して誰かに助けを求めることができればまだいい。

もし、一人暮らしで認知症になってしまい、さらに重篤な病を発病したら・・。

もし・・ではなく実際にその様な状況の方々もいると聞きます。

 

時々聞く集合住宅や、簡易宿泊所の火災。

認知症の老人が散らかった部屋でタバコを吸う。

灰皿の横には紙くず。

これはなりますよね、火事に!

老いて世話が必要な人々を、世話しきれないがために、ほぼ放置状態です。

 

 

安楽死という選択

こんな中、国は年金、生活保護の規模を縮小しようとしている。

少子化と予算を考えた時、他に方法が無かったのでしょう・・。

個人投資や副業の推進は、答えを放棄し、国民に自分でなんとかしなさい、と言っているようにも見えちゃいます。

このまま増え続ける老後破産、孤独死を、見て見ぬふりをするしかないという事ですか?

 

ならば。

予算がかからず、私自身も老後破産でどうにもならなくなったときには是非とも選択したいと思う方法があります。

安楽死

 

ウィンウィンの提案、というかせめてもの情けなんじゃないでしょうか。

宙ぶらりんのまま放置されるより、人として生を終わらせる権利を認めて欲しい。

 

老後破産の現状に、国は手をこまねいて見ているだけなら、せめて、命の大切さ、とか、倫理観がどうの・・なんて綺麗事を言わずに、この事を是非真剣に考えてもらいたい・・と私は思ってしまうのですが、ここでこんな考えが出ること自体、この社会が歪んでしまっている証拠なのでは・・という気もします。

 

なんとも後味の悪い記事で申し訳ありません。

 

それでは。

 

 

追記    先日150万円で老後は大丈夫と言う趣旨のタイトルをみて、一瞬おっ!となりましたが、なんのことは無い、何千万かの退職金をもらえば150万で乗り切れる、という趣旨でした…。ですよねーw

 

 

 

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